私の離婚 Hさんの場合

私は、20代後半に結婚し、30代前半で離婚をしました。

結婚期間は約5年間で離婚に至るまでに1年近くを要しました。夫はバツイチで若い頃に授かり婚をしその後離婚し、人生やり直しがしたいと私と再婚をしたそうです。

私自身は初婚で、夫は3歳年上で仕事はきちんとこなす人でした。交際期間はおよそ2年間、私は若い頃から1人暮らしをしていたため、そこへ一緒に住む形で1年半程同棲をしてから結婚となりました。

私が離婚を決意した理由

私自身、結婚して1週間が経った頃から違和感を感じていました。

仕事熱心な夫は良くも悪くもお人好しでサービス残業がとても多く収入面に反映されない為、長時間勤務低賃金といった形で生活はとても厳しいものでした。

私は、そんな夫のサポートをしようと以前勤めていた業界に戻り、以前よりももっと給料面を重視しながらスキルアップをしながら仕事をしていました。

私自身、子供を望んでいましたし、仕事での挑戦が、夫婦や産まれてくる子供達の将来のため、と思い頑張っていました。

ところが義母や夫の親戚や最後には夫にまで「あなたの考えは理解出来ない」と言われる事が増え、孫を望む義母や夫の親戚と子供を望まない夫(結婚前はそうではなかった)との板挟みでとても心が苦しくなって行ったのです。

その後も子供が欲しいと思う自分の気持ちと、子供を望まないという夫との平行線の期間は3年を過ぎ、折り合いがつかないため、離婚を申し出る事にしました。

離婚を切り出した時の相手の反応

離婚を申し出たばかりの頃は、冗談を言っているんだろうと笑い話のように聞き流されていました。

離婚の話を切り出すまでに半年程会話も無い状態でしたので、話はすぐに進むと思っていましたが夫側はそうではなかったようです。

夫婦の事とはいえ、結婚とは親族も含め家族になる事と私は思っていましたので、義母にも考えを伝え「直接会ってお話しましょう」とも伝えましたが、いざ息子が離婚となると義母としても感情的になってしまうのでしょうか、「あなたの考えは間違っている、そんな仕事をしているから孫にも恵まれないし息子が可哀想」と怒り、その後連絡が途絶えました。

離婚を具体的にすすめた経緯や困難だったこと

離婚の申し出をした時に住んでいた家は、結婚する際に2人でペアローンで購入した持ち家でしたので、住宅ローンの引受や困難ならば売却も考えて夫に離婚を切り出しました。

夫には戻れる実家がありましたので実家に戻るよう伝え、その後住宅ローンの借換を受けると同時に、私自身とても心細かった事もあり、高齢の両親との同居を踏まえ二世帯住居へ増築工事も行いました。

結婚をするまでの自分に、そのような考えや力はありませんでしたが、今後の自分の人生や両親に孫を見せたい、私自身子育てにとても憧れがありましたので、現状を打破する事に必死で、その状況というものが自分を成長させていたのかなと振り返った今は思います。

離婚して2年が経った頃、鬱のような状態にも陥ったので、とても困難で辛い時期だったなと思います。

夫も実家に戻り日常を過ごすなかで、いつか私が戻ってくるだろうと思っていたようで、半年経っても進展せず渡した離婚届はそのままの状態でした。

勤務先の社長が体調が悪いから待ってくれ、など色々な理由をつけて先延ばしされる日々でしたが、最終的に頼む事をあまりしない私が離婚届の催促を強い口調で申し出た事が、書類記入のきっかけになったようで、長かった離婚準備は終わりを迎えました。

離婚を考えている人へ

男性側、女性側、その人における環境によって離婚理由は様々だと思います。

離婚をしようと考えている時やそれ以外にも、自分の人生を自分らしく生きていく為、自分はもちろんその周囲の大事な人、例えば自身の子供や将来的に孫だったりとありますよね。

その大事な人達と幸せな暮らしをしていきたいと長期的に考えたとしても収入を得るということはとても大事だなと思います。

労働人口の減少で昔のように結婚したら男性は家族を養い、女性は家を守る、という考えではなくなってきています。

男性も気負いしなくても良い、女性も結婚を機に職を手放さなくも良い、ひと昔前の考えを語ってくる周囲の親族も居ると思いますし結婚となると親族含めた関係ってとても大事だと思います。

そんな時にこそ夫婦の力って試されているような気がします。お互いに尊敬、尊重し合った上で望む将来像が違うものとなった時にはお互いに離れればいいのではないかと思います。

そんな時にこそお互いが苦しまない為に仕事、収入は大事だと思います。

離婚前提ではなくても仕事や収入は家族にたくさんの機会や思い出や時間を与えてくれます。共働きだからこそ自由な時間もなく疲弊していくだけでは人生は悲しいです。

子供達も保育施設での生活を頑張っているというのが今の日本の現状だと思います。日常を頑張ったからこそ休日は遊びや、ゆっくり旅をして宿で家族全員で身体を癒し休めるのも良いですし、広い視野で考えれば観光業も潤います。

離婚は悲しい事でも不幸な事でもない、新しい人生のスタートとして、そして元夫、元妻となった時にお互いがこれで良かったと肯定的に思えるような話し合いの末、離婚が成立すると新たな出発も明るいものとなるのではないかと思います。

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