離婚の切り出し方にはルールがあります~例文付きでご紹介!

「離婚したいという思いをずっと抱えていて、話す機会が来るのを待っていた」という場合、やっと切り出すタイミングが来ても、何をどのように相手に伝えたらいいのか悩んでしまう方も多いですよね。

自分も夫も興奮せずに冷静な話し合いができないと、離婚に同意してもらうことが難しくなってしまいます。

この記事では、離婚を上手に切り出すための注意点と、理由と方法別の例文を詳しくご紹介します。

離婚の切り出し方の注意点

上手に離婚を進めるためには、次のような点に注意して話しを切り出してください。

これ、結構大事です!

☆急がず、冷静に

離婚の話し合いを進めるには、まず急がないことです。夫に早く分かってもらおうと感情的になって、夫を否定したり、責めたりすれば、ただの夫婦げんかに発展しかねません。

お互いの考える時間を尊重しながら、じっくり時間をかけて話し合いを進めれば、離婚を切り出されて動揺していた夫も、事実を受け入れて冷静な判断ができるようになり、お互いにとってベストな道を選ぶ決心がつく可能性が高くなります。

財産分与や、慰謝料、子どものいる人は親権や養育費など、離婚の前に夫としっかり話し合っておくべきことは、たくさんあります。離婚後の生活を困難にしないためにも、焦って離婚届に記入することは、避けましょう。

☆タイミングを計る

離婚は、新たな人生がスタートする大切なステップです。離婚をスムーズに進めるためには、お互いのライフスタイルや心の状態に配慮して、適切なタイミングで話を切り出すことが大切です。

自分や夫が転職や退職をする時、子どもが進学や就職をする時などは、離婚のスケジュール調整がしやすいタイミングです。冷静に話し合うために、喧嘩や口論が続いている最中は避け、時間をおいて双方が落ち着いた時に話を切り出すのがおすすめです。

〜お互いが忙しく、時間や心に余裕がない時も避けた方がよいでしょう。休日や、仕事や家事が一段落したタイミングなどを選び、時間をかけてじっくり話し合うことが大切です。

☆子どもを巻き込まない

親の離婚話や喧嘩は子どもを深く傷つけるものです。子どもの心を守るため、子どものいる所では離婚を切り出すのは避けましょう。

子どもが登校している時間や、祖父母や親せきの家に遊びに行っている時など、子どもの同席なしで落ち着いて話しができる時間を確保して、じっくり話し合ってください。

〜どのような親であっても、子どもはいつも親のことをよく見ており、親の別れ話がトラウマとなって、子どもの人生に大きな影響を残す可能性もあります。子どもには、落ち着いて話ができるようになってから説明しましょう。

もし、夫がどうしても同じ場につこうとしなかったら・・・・

夫がいつも貴方の話を遮ったり、避けてたり無視したりしていることもありますよね。

そんな夫を責めがちですが、ちょっと待ってください。

貴方の接し方や言葉の伝え方を変えていくことにより、夫の態度が改善されていく場合もあり、離婚を考えていても夫との関係が改善されていく場合もあります。

もし、思い当たったら、近くの心理カウンセリングセンターに相談するのも一つの方法ですヨ!場合によっては、そうした場に夫を連れ出す可能性も出てきます。

離婚の切り出し方 理由別例文つき

ここでは、さまざまな理由による離婚の切り出し方のポイントと、具体的な例文をご紹介します。

性格の不一致の場合

「結婚してからずっと、あなたのことを理解して受け入れようと頑張って来たけど、私にはそれはもう無理だということが分かったの。このまま一緒にいても、お互いに歩み寄ることはできないし、別々の生き方を選んだ方が幸せになれると思う。離婚することを考えてくれませんか。」

性格の不一致は離婚理由で最も多い原因とされています。性格の不一致による離婚は、協議や調停では認められますが、離婚裁判に進んだ場合、認められることが難しいため、性格の不一致からの離婚を目指すには、夫に同意してもらうことがとても重要です。

夫を説得するために、二人の関係についてどう考え、なぜもう寄り添えないのか、これからどうしたいのか、などを具体的に伝えられるよう、離婚を切り出す前にしっかり準備しておきましょう。

~「いつも、私や子どものために働いてくれてありがとう」など、話しを切り出す前にさりげなく夫を労う言葉を掛けましょう。夫を安心させてスムーズに話し合いを進めるのに効果的です。

浮気や不倫が原因の場合

「浮気(不倫)はもう二度としないという言葉を信じていたのに、あなたは私を裏切りました。あなたを信頼することはできないし、もう一緒には暮らせません。離婚してほしいです。」

離婚の原因が浮気や不倫の場合は、その事実をはっきり突きつけることが大切です。肉体関係を裏付ける証拠として、夫と相手がホテルや自宅に出入りしている写真や動画、ラブホテルの領収書などを用意しておきましょう。

〜手に入れるのはむずかしいですが、夫と相手が肉体関係を認める発言を録音したもの、不倫関係の反省文や謝罪文などは有力な証拠となります。

モラハラ・DVが原因の場合

「もう、あなたの暴言(暴力)に耐えられません。このまま一緒に過ごすには、私の心も体も限界です。離婚してください。」

モラハラやDVをする夫に離婚を切り出した場合、話し合いはスムーズに進まず、精神的、肉体的に傷つけられる可能性がとても高いです。親族など事情をよく知る第三者に同席してもらい、自分一人で離婚を切り出すのは避けることをおすすめします。

すでに別居をしている場合や、会話することもむずかしい場合は、第三者や弁護士を介して伝えてもらうことをおすすめします。離婚に伴う慰謝料や財産分与などについても、冷静な話し合いがしやすくなります。

〜調停や裁判に進んだ時のために、DVやモラハラを記録した録音や録画、ケガをした時の診断書などの証拠を集めておきましょう。

経済的DVが原因の場合

「あんなに何度もお願いしたのにあなたの浪費癖はとうとう治らなかったね。おかげで子供の学費も払えなくなりそうです。これからも自分のためだけにお金を使いたいのなら、もう一緒には暮らせません。離婚してください。」

家族の気持ちや立場を思いやることをしない夫には、家計が厳しいことをはっきり伝えましょう。生活費だけでなく、子供の学費が払えなくなる不安を訴えると、夫が親としての責任を自覚し、生活の苦しさを自分ごととして理解する可能性があります。

〜妻や子供に生活費を渡すのは法的にも夫の義務です。支払いを拒んだ場合、調停や裁判に進むと強制的に支払いを求められる可能性があることを伝え、生活費や学費のコストを具体的な数字で示しましょう。

離婚の切り出し方 方法別例文つき

ここでは離婚を切り出す時の方法ごとの例文と、それぞれのメリット・デメリットについてご紹介します。

対面の場合

「前々から考えてたんだけど、今、将来についての話し合いが必要だと思っています。私たちは別々の人生を歩むのが一番いいんじゃないかな?離婚について話したいんだけど。」

対面で離婚を切り出す方法は、お互いの感情を直接伝えるのに適しています【メリット】夫の表情やしぐさ、言葉からすぐに反応を読み取りやすく、夫の気持ちを深く理解することができます。

ただ、お互いの反応によっては感情的なやりとりになる可能性もあるため、デメリット双方の心が落ち着いている時に、なるべく冷静に話しを進めることが大切です。

〜夫を一方的に責めないようにしましょう。自分にも一部原因があることを認めることで、相手の立場が理解でき、対等に話し合うことができます。

電話の場合

「会って話しにくいので、電話でごめんなさい。私たちの関係について、話し合いたいと思っているの。離婚のことを一緒に考えてほしい。」

電話で離婚を切り出す方法は、【メリット】夫の顔が見えないため落ち着いて話しやすいですが、デメリット表情が読み取れないため、夫がどのように感じ、どの程度理解しているかを把握しにくく、誤解を招く可能性があります。

〜離れて暮らしているなど、会うのが難しい場合には電話が便利ですが、伝わった手応えは感じにくいですね。お互いが十分に意見を交換し理解し合うために、後日しっかり話し合う機会を設けましょう。

メールの場合

「私たちの将来について、離婚を視野に入れて見直したいと思っています。あなたの考えを教えてほしいので意見を聞かせてくれますか?」

メールでの離婚の切り出しは、自分の考えを直接話すのはむずかしい、という場合に向いている方法です。書き直しが手軽にできるため、【メリット】言葉を慎重に選び、自分の気持ちや考えを整理して伝えることができます。

夫にじっくり考える時間を与えられますが、読んでいるのか確認しづらく、デメリット返事を受け取るまで時間がかかる場合があります。

〜メールは対面や電話より感情が伝わりにくい、という側面があります。こちらの、理解してもらいたいという気持ちがうまく伝わらず、期待した反応が得られないかもしれません。

LINEの場合

「話があるんだけど。離婚について話し合いたいと思っている。いつ会えるかな」

LINEによる方法は、【メリット】手軽にメッセージを伝えられ、既読機能により夫がメッセージを読んだことを確認できます。しかし、デメリット自分の本気度が伝わらない可能性があり、夫が真剣に捉えなかったり、手短な表現を失礼と感じたりする場合があります。

〜LINEは要点を簡潔に伝えるのに適していますが、感情が伝わりにくいため、離婚のようにセンシティブな要件を伝える際には、慎重に使う必要がありますね。

手紙の場合

「私の決めたことについて書きます。私たちの関係について長い間考えてきました。お互いの幸せのために離婚をしたいと思っています。この提案について、あなたはどう考えるのか、意見を聞かせてください。」

手紙による方法は、【メリット】自分の気持ちや考えを整理して表現できるため、離婚の意思を確実に伝えるのに効果的です。手書きの文章は、書き手の思いが込められていると感じさせるので、夫が手紙の内容を深く理解してくれる可能性があります。

手紙は時間をかけて何度も読み返せるので、メッセージをしっかり受け取ってもらいやすいですが、メールと同様にデメリット夫の反応が返ってくるまで時間がかかることがあります。

〜手書きの文章は、夫に誠意を伝えるのに効果的です。文字に自信がなくても、心を込めて丁寧に書きましょう。

離婚の切り出し方にはルールがあります~例文付きでご紹介!まとめ

理由別のポイント

性格の不一致 同意を得ることが重要。自分の気持ちや考えを具体的に伝え、夫を説得する。
浮気、不倫 肉体関係を裏付ける証拠を用意し、事実をはっきり突き付ける。
モラハラ・DV 身を守ることが優先。第三者を介して離婚の意思を伝える方法も考慮する。
経済的DV 経済的に困窮していることを伝え、事実を数字ではっきり示す。

方法別のメリット・デメリット

対面 M:お互いの気持ちが直接伝わりやすい。

D:感情的な対話になる可能性がある。

電話 M:対面による緊張を避けられる。

D:耳からの情報のみで反応を十分に確認しにくく、誤解が生じることがある。

メール M:文章の推敲が容易でこちらの意思を整理して伝えられる。

D:感情が伝わりにくい。夫が読んでいるか確認しにくい。

LINE M:短文で手軽に伝えられ、既読を確認できる。

D:真剣度が伝わりにくく、失礼と思われることもある。

手紙 M:離婚の意思を整理して伝えられ、思いも理解されやすい。

D:夫の反応を得られるまで時間がかかる可能性がある。

今回は、離婚の切り出し方について、注意点と、理由や方法別の例文をご紹介しました。

離婚を切り出すタイミングは、離婚の第一歩であり、夫を納得させ、同意を得るための大切な局面です。しっかり準備をして、スムーズな離婚を目指しましょう。

この記事が、これから離婚を切り出すことを検討している、という方の参考になれば幸いです。

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