80代で離婚を決意した人は、何故70代で離婚しなかったのか?

日本の離婚率は、おおよそ3組に1組が離婚するという時代になっています。

熟年離婚が相変わらず話題となりますが、80代で離婚する人もいます。

ここでは、80代で離婚する人はどういう事情で離婚するのか、調べてみましたのでお伝えしますね。

80代で離婚を選択する理由と事例

80代は人生のしめくくりに入った時期というイメージがありますが、どうしてそこで新たに独身に戻るの?と若い人は思われるでしょう。しかし、そこには、80代ならではの理由があるはずです。

ここでは、年々微増している80代で離婚を選択する人の理由を探ってみました。

長年の不満の蓄積

長年にわたる夫婦関係の中で蓄積された不満やストレスが、最終的に離婚を決意する要因となることがあります。

特に相手への不満が解消されない場合、年齢を重ねるごとにその不満が大きくなる傾向があるようです。

この場合、70代でも耐えられないと考えていたのが、80代になりさらに積み重なり、我慢ができなくなった、ということでしょう。あと少し我慢しても、という状況でなく、限界まで来た、ということです。

【Aさんの例】 

80代の夫婦で、妻が夫の長年にわたる不満と将来的な介護の負担を感じていました。夫は定年退職後も家事や介護に関して協力的ではなく、妻に負担が集中していました。

 

子供たちはすでに独立し、妻は自分の健康と自由を優先したいと考えるようになりました。

特に介護の負担を避けたいという気持ちが強くなり、離婚を決意しました

Aさんは、その後市役所(市民相談室)を尋ね、市の担当者は、Aさんに必要な書類や手続きの流れを説明し、弁護士の紹介も行いました。Aさんは弁護士の助けを借りて離婚手続きを進め、財産分与や年金分割についても話し合いを重ねました。最終的に、Aさんは無事に離婚が成立し、新しい生活を始めることができました

介護の負担を避けたい

将来的に相手の介護をしたくないという理由で離婚を選択するケースがあります。

高齢になると介護が必要になることが多いため、介護の負担を避けるために離婚を決意する人もいます。

経済的独立と安定

年金や貯蓄があり、経済的に自立できる見通しが立ったため、離婚を選択するケースもあります。

特に専業主婦だった女性が、夫の定年退職後に独立を考えることがあります。

80代でも旦那さんが社長や役員を務めていたりすると、あり得ますね。

【Bさんの例】

夫が退任し、夫婦の生活リズムが大きく変わりました。夫が家にいる時間が増え、妻に対する支配的な態度が強まり、妻は精神的に苦痛を感じるようになりました。

 

Bさんは長年の専業主婦生活を終え、自分の趣味や活動を通じて経済的に自立できる見通しが立ちました。新しい人生を追求したいという強い意志があり、離婚を選びました

弁護士の助けを借りて、Bさんは夫との協議を進め、財産分与や年金分割の条件について合意に達しました。離婚成立後、Bさんは新しい住居に引っ越し、自分の趣味や活動を通じて新しい生活を始めました。彼女は精神的にも経済的にも自立し、充実した日々を送ることができるようになりました。

精神的な自由を求める

長い結婚生活の中で精神的に縛られていると感じる場合、離婚によって自由を取り戻そうとする動きがあります。特に自己実現や新しい生活を求める高齢者が増えている傾向があります。

生活スタイルの違い

退職後に夫婦の生活リズムやスタイルの違いが顕著になり、それが原因で離婚を選ぶことがあります。定年退職後、夫が家にいる時間が増えることで衝突が増えることが多いです。

夫が毎日家にいることで、長年連れ添った妻が「こんな人とは思わなかった」と思うこともあります。

第三者の影響

子供や友人からの助言や支援により、離婚を決意することもあります。特に子供が独立して家庭を持つようになると、親の離婚に対する理解やサポートが得られることが多いです。

【Cさんの例】

80代の夫婦で、夫が身体的・精神的に妻を長年にわたり虐待していました。子供たちは独立していましたが、母親の苦しみを知り、サポートするために動き始めました。

 

子供たちの強い支援を受け、妻は自分の安全と幸福を取り戻すために離婚を決意しました。子供たちが母親を支え、新しい生活を始める手助けをしました

その後、Cさんは子どもたちの応援のもとで弁護士の助けを借りて、夫との協議を開始しました。弁護士はCさんの権利を守りながら、財産分与や生活設計についてアドバイスを提供しました。最終的に、Cさんは無事に離婚が成立し、子供たちのサポートを受けながら新しい生活を始めることができました。Cさんは精神的な自由を取り戻し、穏やかな日々を過ごすことができるようになりました。

 

これらの理由が組み合わさり、高齢になってから離婚を選択する人が増えています。むしろ若い世代の離婚は減ってきていますが、熟年離婚が増えているのが近年の状況です。

80代で離婚を決意した人が70代で離婚しなかった理由

上で、積み重ねで限界に来たから80代で離婚を決意した、と述べました。離婚するならば早いうちがよいのではないか、と思いがちですが、70代で離婚しなかった理由は何だったのでしょう。

まだ限界ではなかったから

70代ではまだ我慢していた不満や問題が、時間と共に悪化し、80代に至って我慢の限界を迎えた可能性があります。

介護の問題

年齢を重ねる中で「将来、この人の介護をしたくない」と感じるようになり、80代になってから離婚を決意するケースもあります。

社会的・経済的状況の変化

70代では経済的な理由や社会的なプレッシャーから離婚を躊躇していたが、80代に入り状況が変わり、離婚が現実的になった可能性があります。

子供の独立

子供が独立して家庭から離れることで、夫婦間の問題が表面化し、80代で離婚を決意することもあります。

これらの理由により、70代では決断できなかった離婚が、80代で実行に移されることがあります。

80代で離婚するメリットとデメリット

80代になってから離婚するには、勇気がいるのではないかと思いました。

ここでは、メリットとデメリットについて探ってみました。

80代で離婚するメリット

精神的な自由と解放

長年の不満やストレスから解放され、自分の時間を自由に使うことができるようになります。

経済的独立

離婚により財産分与を受けることにより、自分の資産を管理することができるようになります。これにより、経済的に自立した生活を送ることが可能になります。

新しい人間関係の構築

離婚後、新しい友人やパートナーと出会う機会が増え、豊かな人間関係を築くことが可能となります。

介護負担の軽減

将来的な配偶者の介護負担を避けることができ、自分自身の健康を優先することができます。

80代で離婚するデメリット

経済的不安定

離婚による財産分与や生活費の増加により、かえって経済的に不安定になる可能性があります。特に収入が限られている高齢者には大きな負担です。

孤独感

長年連れ添った配偶者と別れることで、孤独感を感じることがあります。

特に高齢者にとっては精神的な支えが失われることが大きな影響を及ぼす可能性があります。

家族関係への影響

離婚が子供や孫との関係に影響を与えることがあります。家族内での緊張や対立が生じることが考えられます。

社会的な孤立

離婚後、友人や近所の人々との関係が変わり、社会的に孤立する可能性があります。

特に高齢者にとっては、社会的なネットワークの重要性が高いため、孤立は大きな問題となります。

まとめ

80代で離婚するくらいなら、配偶者が亡くなるまでもうちょっと我慢して、何の障害もなく財産の1/2を粛々といただく、という考え方もあります。

しかし、それがわかっていても、すぐに離婚したい、という強い気持ちを持つケースがあるのも事実です。

80代での離婚には、精神的な自由や介護負担の軽減といったメリットがありますが、経済的不安定や孤独感といったデメリットも存在します。

離婚して幸せになりたい、と思っても、はたしてそれが自分にとって本当に幸せといえるのかどうか、慎重に考慮することが重要です。

相手の浮気で離婚したいが証拠がない!

探偵事務所に依頼して解決!

24時間365日全国対応の【原一探偵事務所】

>>全国の原一探偵事務所はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Copy Protected by Tech Tips's CopyProtect Wordpress Blogs.